2021年は記念すべき資産運用を始めた年!
初年度の実績はどうだったのか、確認してみましょう。
2021年は資産運用の試運転の年と位置づけていました。
①トラリピ(FX自動売買)、②仮想通貨積み立て、③仮想通貨マイニングの3本柱で少額運用してみて、パフォーマンスは想定と実績でどの程度乖離するか、2022年投入資金を大幅に増やして問題ないかを検証することが一番の目的でした。
2021年資産運用サマリ
- 年間合計利益は+178,445円、年率13.4%、結果◎
- ① トラリピ単独利益+102,720円、年率換算13.4%、結果◎
- ② 仮想通貨マイニング単独利益+66,800円、収益低下のリスク有、結果△
- ③ 仮想通貨積み立て、含み損-9.7%、結果〇
結果として、3本柱すべてほぼ想定通りのパフォーマンスを確認できました。よって2022年も継続運用の予定ですが、それぞれ課題は見つかりましたので順番に検証していきます。
トラリピ運用実績
運用実績詳細
運用10カ月目
積立原資: 1,280,000円(定期的に入金)
月間利益:+102,720円
累計利益:+102,720円
含み損: -25,924円
年率換算:13.4%
最初はCAD/JPYの1通貨ペア運用を2021年3月末から原資30万円でスタートし、徐々に原資と運用通貨を増やして約10カ月運用した時の詳細パフォーマンスが上のグラフになります。
月ごとに計算した年率換算値の平均値から年率13.4%と計算しています。事前に目標としていた年率は約10%のため、想定以上のパフォーマンスとなっていることを確認できました。
懸念点 / 課題
しかし課題もいくつか見えてきました。
- リスクをとりすぎた運用設定の改善
- 運用利回りのさらなる改善
- 運用リスクの改善について
運用中の8通貨ペア設定をリーマンショックが起きてもロスカットさせないために必要な運用資金は、バックテストで260万と算出していました。それを2021年はリスクを理解したうえで必要資金の約半分の128万円で運用・・。結果的には2021年は金融ショックは起きなかったため問題なく運用できましたが、ハイリスクすぎると判断していますので改善が必要です。
- 運用利回りの改善について
2021年は年率13.4%で運用できましたが、これは運用資金を少なく絞って設定したため利回りが高く見えただけと考えています。バックテストで算出した必要資金通りで運用していた場合、実際の利回りはおそらく7~8%程度であったと推測しています。
2022年に向けた対応
- 運用資金の増額
為替レートの値動きが小さかった2021年の相場状況で利回りが8%であったとしても運用成績としては上々なので、2022年は投入資金を大幅に増やし運用を続けます。ただし、対リーマンショック必要資金の半分で運用するのはリスクが高いため、必要資金の8割での運用を目安とします。これにより、利回り8%でも8割資金運用で10%程度に改善する見込み。
バックテストで見積もった必要資金はリーマンショック > コロナショックです。そこで2022年は必要資金の8割でコロナショックをカバーできるような運用設定とします。
仮に、2022年にリーマンショック級の金融危機が起きた場合はコロナショックよりも必要資金が最大で130万程度不足すると見積もっています。この程度の金額であれば、普段の生活余剰資金、仮想通貨等の売却、カードローンの与信枠の利用など、一時的に資金を確保する手段は複数ありため自分の中で許容できるリスク範囲内と判断しました。
とは言いつつも現在の保持ポジションから考えると、+130万円も資金がショートする可能性は低いかなと考えています。
- AUD/NZD通貨ペアの設定変更による利回り改善テスト
バックテストにおける対リーマンショックでの必要資金が変わらない程度にAUD/NZDの1.00~1.07付近の買い注文のみ追加する予定です。売り注文はリスク管理できないので設定しない。2022年にどの程度の期間AUD/NZDが1.04~1.07のレンジで推移するかどうかは不明ですが、レンジ内で動いた場合数パーセント以上の利回り改善効果はあるのではとみています。
可能性として、ほとんどの期間レンジ外で動いて意味がない設定となる可能性もありますが、まずは試してみようと思います。
仮想通貨マイニング運用実績
運用実績詳細
運用10週目
年間利益: +66,254円
累計利益: +66,254円
評価損益:-8,737円
支出:14,400円(GPU購入代金分割支払)
GPUによるETHのマイニングでビットコインで報酬をもらう運用を10週間行った結果が上のグラフです。
ビットコインの価格は変動が大きく11月上旬をピークに年末にかけて約30%価格が下がった割には、順調に利益が積みあがっていることが分かります。得たビットコインは売却していないため、常に含み損益(赤線)が発生しています。
ビットコイン積み立ての一環として運用しているので、マイニングに使っているGPU代金よりも多く報酬を得られるかが一つの損益基準になります。GPU代金は約30万円、2022年の夏の終わりころには回収できる見込みですが、順調にいくでしょうか?
懸念点
- ビットコインの市場価格とマイニング収益の関係
ビットコインの価格が700万台であった週の収益はピークで約8600円、ビットコインが400万台に落ちた週の収益は6200円程度でした。ピークから約28%程度収益が落ちました。2022年は収益がさらに落ちる可能性も想定すべきと考えているので、GPU代金年内回収できないリスクは残ります。
- ETH2.0へのアップデート完了後のGPUマイニング環境への影響
現在、汎用GPUを使ったマイニングは主にETHを発掘するアルゴリズムをGPUで計算して仮想通貨(BTC)で収益を得る構造となっているケースがほとんどです。私も発掘しているETHは現在ETH2.0と呼ばれる大型アップデートの途上で、これが完了するとPoSと呼ばれるアルゴリズムへ移行します。
PoSはマイニング中に使用する電力の99%を削減するために導入されるアルゴリズムで、この実装が完了すると現在汎用GPUで行っているETHのマイニングの収益は大幅に下がる可能性が高いと言われています。(GPUマイニングによる損益分岐点を割り込み、マイニングを行う意味がなくなる可能性がある)
PoSへの移行が2022年6月予定、マイニング収益に影響がでてくるのが年末頃との予想があります。
今年は徐々にマイニング報酬が低下していくことを想定すべき状況です。今から新たにGPUを購入してマイニングを始めようとする場合は、年末までにGPU代金を回収できるかどうか慎重に検討が必要です。
2022年に向けた対応
仮想通貨マイニングについては対応は特に無く、現状を維持するが2022年の予定です。新たにGPUを増設してマイニング規模を拡大することはしません。
PoSへの移行でETHのマイニングができなくなっても、他通貨で発掘を続けられる可能性もありますが、正直実際に移行が進んでみないと分からないため様子を見守りながら、現状のシステムの安定稼働を目指します。
ビットコインは将来値上がりする前提で、発掘したビットコインは持ち続ければいずれ確実にGPU購入代金を上回ると信じ、PoSへの移行に過度に不安を持つことなく、必要に応じ対応を変えながら継続運用していきます。
仮想通貨積み立て運用実績
運用実績詳細
積立4カ月目
積立原資: 42,500円
評価損益:-4,122円(-9.7%)
2021年の9月からコインチェックにてビットコインの月1万円積み立てを始めて4カ月経過しました。
4か月間でビットコイン価格は700万台をピークに500万前半まで約30パーセント価格が下落しましたが、毎日333円の積み立てを行っている影響で、価格が30%下がってもその間のマイナスはドルコスト平均法により一括購入したわけではないため、含み損-9.7%に抑えられており順調です。
2022年に向けて
いずれBTC価格は1000万円を超えていくと予想しているため、このまま月1万円の積み立てを2022年も継続します。
積立額の増額は4月以降に前向きに検討します。もし300万円台まで落ちるようなことがあれば、積み立てとは別にまとまった金額購入することも考えています。
まとめ
2021年は資産運用の試運転という意味では大成功を収めた年となりました。
でも重要なのはここから。今はスタートラインに立っただけで、運用額を増やしても2022年に同じ結果がだせるかが大切だと考えています。
2022年は運用資金の総額以外はあまり大きな変更はありませんが、着実に資産を増やせるよう頑張っていこうと思います。