1年半ぶりに新しくPCを自作します!
前回構成を検討し、発注したパーツの組み立てと動作チェックの様子を紹介しています
PCを自作するにあたり、自分でパーツ組み立てや動作チェックは欠かすことができません。一方で、外付けGPUのパススルー(仮想化)や内蔵CPUのパススルーが可能なBIOS設定は用意されているのか、購入前に確認しておきたいがマザーボードのマニュアル見ても記載が無いということも少なくありません。
今回の記事ではその点についても記載していますので、同じマザーボードを使用している方の参考になれば幸いです。
前回(自作PCの構成検討&パーツ発注編)の記事
前回までの記事で下記を紹介しています。
- 自作PCの構成検討
- パーツの選定理由、および発注
今回の記事のメインテーマは動作確認ですが、自作PCの構成詳細については上記記事をご覧ください。
組み立てに使用するパーツの確認
こちらが今回組み立てに使うパーツです。
購入品
- CPU:Intel Rocket Lake i5-11400
- マザーボード:ASRock B560 M-ITX/ac
- 電源スイッチ:アイネックス 実験用スイッチ・LEDセット KM-01
手持ちパーツ流用品
- 電源:Roswill SilentNight500 550W(ファンレス)
- メモリ:DDR4-2666 8GB x2
- SSD: M.2 SATA SSD 128GB
発注済みだが未到着・・
- アクリルボード(PCケースの代わり):オープンシャーシ アルミフレーム ITX
発注から1カ月経っても電源とマザーボードが取り付けられるアクリルボードが届きませんでした。コレ↓
業者に連絡したところ、発送元が2022/5/4現在コロナのためロックダウン中の中国の都市となっており、倉庫に商品はあるけど出社できないからしばらく発送できないとの回答。キャンセルして似たような別の商品を購入しようかと考えましたが、価格が高くなる点と、どれも中国発送で納期通り届くか怪しかったので、ロックダウンが終わるまで待つことにしました。
パーツ到着まではマザーボードにスペーサーを取り付けて動作確認することにします!
2022/6/20更新:
2022年6月上旬に上海のロックダウンが解除されてすぐの時期に無事発送され到着しました♪ロックダウンで発送できない状況でなければ商品は予定通り届くと思います。
組み立て①:パーツ取り出し
まず購入したパーツを全て箱から取り出します。
ITXサイズのマザーボードなのでかなり小型です♪
組み立て②:マザーボードへスペーサーの取り付け
手持ちのスペーサーをマザーボードの四隅に取り付けます。アクリルボードが届くまでの代用です。
組み立て③:CPUクーラー&メモリ、SSDの取り付け
CPUクーラーはCPU付属の純正のものです。普段は純正クーラーを使うことはまず無いですが、今回は騒音とか冷却性能とかあまり気にしない予定のため純正を使っています。
ITXのマザーボードにも当然ですが、純正クーラーはちゃんと取り付けることができますね。
組み立て④:スピーカー&電源スイッチ、LEDの接続
マザーボードのマニュアルを見ながら、スピーカーと電源スイッチ、電源LED、HDD LEDを接続します。これでマザーボード単体でもスイッチ押しで起動することができます♪
ちなみにLEDが光ると・・・こんな感じ。。
眩しすぎてLEDは即取り外しました(笑)
抵抗を入れて明るさを無理やり調整することも考えましたが、電源入っているかどうかはCPUクーラーが回転しているかどうかで一目で分かるので不要でしょう。
起動確認
最後に24ピンと4ピンの電源コネクタを接続したら電源ON!
無事BIOS起動まで確認できました♪最近はパーツの相性問題に当たることはほとんどないですねー。
ちなみにこの自作PCへは基本リモート接続で使用するため、モニタを常時接続する必要がありません。
動作確認の際は上記のモバイルモニターを使用しています。
HDMI接続時にはUSB等から給電する必要がありますが、条件を満たせばType-Cケーブル1本で表示と給電ができるので非常に便利です。自作サーバーのトラブル対応時とか、OSセットアップ時のみモバイルモニターを接続すれば、大きな外付けモニタは置いておく必要がありません。普段使わないときは引き出しにしまっておけるサイズのため1台このような持ち運びしやすいモニタを持っておくとスペースの節約にもなるため非常に便利でお勧めです。
外付けGPUパススルーに必要なBIOSセットアップ項目チェック
最後にESXiやその他ハイパーバイザー等で仮想化して使いたい人も多いと思います。その際に必須となるBIOS項目が用意されているかチェックしてみます。
ASRock B560 M-ITX/acでは、以下の項目が用意されており、特に問題なく仮想化機能を使用することができます。
- VT-d Enabled/Disabled
- SR-IOV Support Enabled/Disabled
- IGPU Multi-Monitor Enabled/Disabled
VT-d & SR-IOVをサポートしていますね。
IGPU Multi-Monitor の項目で外付けGPU接続時に内蔵GPUを無効に設定できるため、問題なくESXiで外付けGPUをパススルーでVMから使用することが可能です。
私はASUS、ASRockのマザーボードをよく利用しますが、この項目が存在するマザーボードでGPUのパススルーができなかった経験は今まで無いですね。
完成
ボードと電源を載せるためのアクリルボードがロックダウンの影響で2カ月遅れて届きまして、全パーツが無事組みあがりました♪
アクリルボードのサイズは30cm×30cmなので、コンパクトに収まりました。ボードはむき出しなので、埃が積もらないように注意は必要ですが、パーツの入れ替えは非常に楽なので色々な環境でのテストが効率よく進められそうです。
まとめ
新たに自作したRocket Lake世代のPCの動作チェックの様子を紹介させていただきました。
合わせて、ESXiで外付けGPUをパススルーして使用する場合に必要となるBIOSセットアップ項目が存在することを確認しています。
次回は外付けGPUと内蔵GPUのパススルー設定方法について記事にしたいと思います。